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ダンスと著作権

最近「漫画村」という違法アップロードサイトが話題になっていて、

漫画が好きな自分としては憤懣やるかたないのですが、

“著作権”という視点でダンスのことを考えてみました。


実はダンスの振付に対しては、

著作権というものはあまり認められないそうです。


以前『Shall We Dance?』という映画の中で踊られた振付が、

著作物かどうかが裁判で争われて、

その結果、


著作権を主張していた振付さんが全面的に負けたました。


以下のような理由だそうです。

・原告が主張する著作物としての振付は映画上の映像では

編集によって部分ごとにカットされているためその振付かどうか判断できない

・原告が振付をした社交ダンスは、基本的なステップを組合せたもので、

それは一般的にも行われるものでもあり、著作権が発生するほどの創作性は認められない。



「著作権が発生するほどの創作性は認められない」



この一文はなんだかパワーワードですね(笑)


そんなわけでダンスは基本的には著作権がありません。


だからYOUTUBEができてからの2010年代以降、

ダンスのテクニックとか、バリエーションとか、パフォーマンス性とかは、

世界的に大いにレベルアップしました。


それまでローカルにいろんな地域で発展していた特有のステップが、

インターネットを介して一気に共有できるようになっちゃったんですね。


だから今はインドのボリウッドのダンスなんかも、

インドらしさを残しつつも、

アメリカンなヒップホップの影響なんかも感じる動きが増えています。


ダンサーにとっても自分の踊っている動画をのっけて評価をもらうのが、

主流なんですね。

そしてそれをみんながまた真似をする。


良くも悪くもダンスの世界は、

もう漫画村的な状態になってはいます。



ただ、ダンスの世界が違うのは、


結局その振付のその動きをするには肉体的な鍛錬が必要


というところ。



凄い動き、かっこいい動き、



真似しようと思ってもどうしても違ってきちゃいます。




ダンスがパフォーマンスとして成り立つのって、

そもそも一般人ではできないようなレベルの身体の動きを、

しかも音楽性を持ってやるからなんですが、

そのためにはやっぱり訓練が必要なんです。

映像としては一瞬でコピーできても、

身体の動きとしては時間をかけないとコピーできません。


そこがダンスのいいところかな。


そうやって憧れた動きを自分で再現できる瞬間って本当にいいものです。


そしてまたパフォーマンス性の高い動きって、

やっていて本当に気持ちいいんですね(*´ω`*)



もちろん、

誰かに見ていただいて成り立つのがダンスのお仕事ではありますが、

そういった気持いい瞬間のために踊っているのもまた真実です。



ダンスには著作権は無くて、

振付もフォーメーションもひょっとしたらAIにお任せできる時代がくるかもしれませんが、

それを踊りたいと思ってくれる生身の人間がいる限り、

ダンサーもダンスを教えるお仕事もなくならないでしょうね。



★☆★☆KaQ企画構成出演★☆★☆

◆3月24日(土)

StudioENTRADA第一回発表会『Vamos!』 @豊洲シビックセンター5Fホール

◆4月28日(土)

『Tamgo el Viento』 @豊洲シビックセンター5Fホール

若手タンゴダンサーで作る新しいタンゴの風

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